小口輸入について

輸入手続き -品目別編-(食品)

Q19. オーストラリアからアイスクリーム、脱脂粉乳、粉ミルクなどの乳製品を輸入し、ネット販売しようと考えています。輸入時にはどのような手続きをすればよいですか。乳製品を輸入する際の注意点についても教えてください。
また、会社を起こさずに上記のビジネスを立ち上げることに問題はありませんか。もし起業しなければならない場合はどのような手続きが必要ですか。併せて教えてください。

【輸入時の手続きについて】
乳製品のうち一部のものは、指定乳製品等(バター、脱脂粉乳、ホエイ及び調製ホエイ、デイリースプレッド、バターオイル等)として、加工原料乳生産者補給金等暫定措置法に基づき、輸入は農畜産業振興機構が一元管理しています。対象品および手続きの詳細については、農畜産業振興機構のウェブサイトを参考になさってください。
また一部の乳製品は、関税割当制度の対象となっています。関税割当制度とは、一定の輸入数量の枠内に限り無税又は低税率(一次税率)を適用し、需要者に安価な輸入品の供給を確保する一方、この一定の輸入数量の枠を超える輸入分には、高税率(二次税率)を適用することによって、国内生産者の保護を図る仕組みです。一般消費者がオーストラリアから輸入する場合、二次税率の適用となり、高関税が課せられます。関税割当制度の概要は、農林水産省ウェブサイトを参考になさってください。

食品を輸入・販売する場合は、食品衛生法に基づき、輸入者は輸入の都度、厚生労働所検疫所へ「食品等輸入届出書」を提出しなければなりません。輸入時に届出をしていない商品を販売すると、食品衛生法違反となりますのでご注意ください。
届出の際には、食品の製造者から入手した製造工程表と原材料表の添付、自主検査成績書が必要となります。これは食品衛生法の規格基準に適合しているかを確認するためです。乳製品の規格基準は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により定められています。

なお、乳製品は一般の食品よりも衛生管理が難しい食品なので、規制は厳しいとお考えください。また、冷蔵品・冷凍品は輸送・保管の面でコストが高くなること、賞味期限が短く、在庫リスクが高いことにもご留意ください。
食品衛生法の手続きの流れは、厚生労働省のウェブサイトを参考になさってください。また、ミプロ発行資料「食品輸入の手引き」もご参照ください。下記より無料でダウンロードしていただけます。

【輸入ビジネスの起業について】
日本では輸入業は自由に行うことはできますが、輸入する商品によって規制が異なり、輸入するための許認可や届出が必要な場合があります。また、品目によって定められた基準をクリアしていることや、定められた表示が義務づけられています。
ネットで販売する場合は特定商取引法に基づく表示をする必要があります。
したがって輸入する個々の商品および販売方法について、日本の法規制の情報収集が重要です。

輸入・起業する方法は人それぞれで、決まったステップはありません。起業については行政書士、輸入・関税の手続きは通関業者、ウェブサイトは専門業者というように、それぞれにご自身で交渉・委託することになります。
なお日本では、輸入業者に製造業者と同等の責任が求められていることにご留意ください。

(更新日:2013年12月27日)

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