知的財産権保護について

暮らしと知的財産権

Q3. 偽ブランド品に対して、ブランド権利者等はどのような対策を講じていますか

私たちがブランド品を選択する理由として、そのブランドに対する品質への期待感や信頼感、知名度への安心感などが挙げられます。自身が購入した商品が偽ブランド品であると知ったとき、私たちはその購入先とともに、こうした偽ブランド品の存在を放置しているとすればブランド権利者にも裏切られたような気がします。
ブランド権利者がこうした消費者の思いにどう応えているかということは、そのブランドの信頼性を示すもののひとつであるとも言えるでしょう。

ブランド権利者は、その権利を保護する商標法や意匠法といった知的財産関連法等に基づき、その権利を侵害するもの、つまり偽ブランド品を輸入する者、販売する者に対し、輸入や国内流通の差し止めや、関係者に損害賠償を請求する、処罰を求めるといった対策をとることが出来ます。海外ブランド権利者を会員とする団体、有限責任中間法人ユニオン・デ・ファブリカンは、主に国内に流通する偽ブランド品排除を目的として、こうした対策を講じるための活動を会員ブランド権利者になりかわり、あるいは協力して行なっています。

しかし全国の路上で、店で、ネットで販売されている偽ブランド品の情報を集め、その販売者や仕入先を丹念に調査していくことがどれ程手間のかかることであるかは想像に難くありません。そこで、偽ブランド品の流通を予防するための対策を講じているブランド権利者もいます。

例えば、製造過程において、自社工場のみで製造・管理を行なう、あるいは製造委託先には依頼した数量分のマークや部材しか渡さない、バッグの型をぬいた後の皮など残りの部材はすべて回収する、品質上問題のあるものは破棄処分する、などして製造元からの流出を阻止します。
流通過程では、ブランド権利者のみにわかる真正品としての印などを付したり、流通ルートの管理に力を入れたりといったことがなされています。ちなみに製品に付されるギャランティーカード(保証書)はその偽造品も少なくなく、例えばバッグ類などには添付していないブランドも多くあります。このようにブランド価値を維持するために、ブランド権利者は大きな労力や費用を投じていますが、当然ブランドによって考え方も取り組み方も異なります。

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