mipro(ミプロ)一般財団法人対日貿易投資交流促進協会

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小口輸入に関するQ&A-貿易実務編

小口輸入の決済におけるリスク軽減方法

Q18.
小口輸入取引において、これまではpaypalが使える会社のみと取引していましたが、クレジットカードを使える会社からの輸入も検討してます。しかし、クレジットカードのショッピング保険は、転売目的には適用されないと数社より言われました。小規模の輸入者がリスクを減らすにはどのようにしたらよいでしょうか。個人事業主用の貿易保険等があれば教えてください。

小口輸入も海外との取引なので、リスク軽減という観点から当事者間の誤解や紛争を避けるためにも、契約書を作成することをお勧めします。トラブルがおこった場合の解決方法は、契約書がもとになるからです。
貿易取引ではさまざまな種類の契約書が存在しますが、一般的な契約書としては売買契約書です。また、この契約書に使用する正式言語は、取引する両国で通用する英語が一般的です。

契約書は下記のような条項で構成されています。
・買主の氏名・連絡先
・売主の氏名・連絡先
・注文の内容(商品番号、商品名、サイズ・色などの明細、単価、数量、金額)
・輸送方法、出荷時期、送料、保険料、決済方法
・契約書番号
・契約日

不良品や欠品の場合の処理方法なども、事前に決めておくと良いでしょう。
支払い条件においては、できるだけ全額前払いを避け、前払い50%、商品到着後50%にするなど、分割払いにできればより安心です。

海外のウェブ・ショップで注文をする場合は、注文のサイトに上記の内容に加えて細かい条項が記載されています。これは契約書とはいえませんが、記載されている内容を承諾した上で注文をすることになりますので、契約と同様の効力があります。
したがって、内容をよく読み、把握した上で注文することが大切です。

また、取引金額が100万円以上程度になれば、L/C決済が考えられます。
貿易保険については、日本貿易保険のウェブサイトをご参照ください。

参考:

(更新日:2013年12月20日)

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