関税とは輸入品に課される税のことで、国内法に基づいて定められている国定税率と、海外との条約に基づいて定められている税率に分けられます。
基本税率・・関税定率法により定められている基準となる税率
暫定税率・・内外の経済状況を反映して基本税率を修正したもの
特恵税率・・開発途上国からの輸入品に対して適用される税率で、先進国からの輸入品に対する税率より低く設定されている。
簡易税率・・入国者の携帯品、別送品、少額輸入貨物(関税価格の合計が20万円以下)の輸入品に適用される税率
協定税率・・WTO加盟国・地域からの輸入品に適用される税率
経済連携協定(EPA)に基づく税率・・EPAを締結している相手国からの産品を対象とした税率
上記税率の適用順位は、原則として、(1)EPAに基づく税率、(2)特恵税率、(3)協定税率、(4)暫定税率、(5)基本税率となっていますが、(2)は適用に一定の上限が設けられており、(3)、(4)は、定められていない場合もあります。また、(3)が他の税率と同じもしくは高い場合は、(4)または(5)が適用となるなど、さまざな要件がありますので、詳細は税関にご確認いただくか、下記税関ウェブサイトにてご確認ください。また、ミプロ発行資料「輸入と関税Q&A」もご参照ください。下記より無料でダウンロードしていただけます。
なお、関税は、輸入品の価格(CIF価格=商品代金:Cost+保険:Insurance+運賃:Freight)にかけられる「従価税」が一般的ですが、この他にも容積や重量などに対してかけられる「従量税」や従価税と従量税を組み合わせた「混合税」があり、品目によりこれらが適用される場合があります。詳細は税関にご確認ください。
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(更新日:2018年1月31日)